この冬、百度(バイドゥ)はかつてなく厳しい寒さに震えている。米ナスダック市場の寵児であった同社が、中国本土でこれほど猛烈な批判を浴びることになろうとは、インターネット業界の最も悲観的なアナリストですら想像できなかっただろう。 百度は、スポンサードリンク(検索サイトの画面に表示される広告のリンク)に関する中国式の“創造的”なビジネスモデルを作り上げた。だが、今やこれが疑惑の焦点になっている。 2008年9月8日、中国のショッピングサイト最大手の淘宝(タオバオ)は、「不法業者による詐欺行為を根絶するため」として、百度からのアクセスを遮断したことを明らかにした*1。百度の検索結果の公正性に対し、公然と疑問を提起したのである。 続いて9月12日、百度は中国全土を震撼させた「汚染粉ミルク問題」に巻き込まれた。(化学物質メラミンに汚染され、乳幼児の腎臓障害を引き起こした)問題の粉ミルクを製造していた三
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