矢野経済研究所は、国内の「オタク市場」に関わるビジネスの調査を実施し、その結果を発表した。 調査結果によると、1990年代後半~2000年代前半にかけて急拡大してきた「オタク市場」だが、近年その拡大幅は縮小。一方、「オタク」は「文化」や「産業」として確実に根付いており、「オタクコンテンツ」が「町おこし」のツールとして用いられる事例も増えている。「オタク産業」の普及・拡大はもとより、「オタクコンテンツ」が大きな経済効果を生み出す可能性をも示唆している。 また、「あなたは自分を『オタク』だと思いますか、もしくは人から『オタク』と言われたことはありますか」という質問に対し、有効回答者10,487人のうち2,140人(20.4%)が「はい」と回答した。依然として貶し言葉として「オタク」という単語が用いられることも少なくないが、調査結果からは「オタク」という言葉が一般的になり、ネガティブな意味合