特撮に関するsendouhayatoのブックマーク (3)

  • 地球はイデ隊員の星/連載第27回:放送第15話『恐怖の宇宙線』(後の2)

    連載第27回 放送第15話『恐怖の宇宙線』(後の2) ウルトラマンと日神話の相似について、多少粘ってみた前回でした。 天上から降臨した光の力を持つ初代ウルトラマン。すなわち、日出る国の未来を平定する新しい神……。これはなにも、佐々木・実相寺の異能コンビによるシリーズ設定の拡大解釈というわけではないでしょう。 「光の国から僕らのために/来たぞ 我等のウルトラマン」 『ウルトラマン』の主題歌「ウルトラマンの歌」の有名なフレーズは、メイン監督・円谷一による東京一名義の作詞です。M78星雲=光の国。天照大神が治める高天原と、自然と連想が通じます。むしろ、初期設定のファンタジー要素を素直に解釈した結果として、具体的なモデル・イメージに近づいたのか。実相寺は1987年に出版した、ウルトラ・シリーズに参加していた頃をモデルにした半自伝的小説「星の林に月の舟 怪獣に夢見た男たち」(大和書房)のあとがきで

  • 地球はイデ隊員の星/連載第23回:放送第14話『真珠貝防衛指令』(後)

    連載第23回 放送第14話『真珠貝防衛指令』(後) 戦後の国産ヒーローはあくまで立派な「おじさん」がつとめる大任であり、「おにいさん」では貫禄的にも役不足で認められなかった慣習が、「若いってすばらしい」時代に入って変わってきた。この話を続けます。 ウルトラマンに変身するハヤタ隊員は、もう人格的にはしっかり出来上がった存在で、なおかつ若くてハンサムです。ヒーローは若くてもよいのだ、というコンセンサスが固まる以前はどうだったか?日映画におけるヒーロー史を大まとめに概観すれば、鞍馬天狗は嵐寛寿郎の、多羅尾伴内は片岡千恵蔵の、それぞれ当たり役だった時代がまずありますよね。市川右太衛門の旗退屈男も、それほど超人/非現実性を帯びたキャラクターではないけれど、ここに含まれます。そこでは戦前からの大スターこそがヒーローであり、中村錦之助や東千代之介などといった戦後の新進俳優が演じるのは、例えどんなに婦

  • 地球はイデ隊員の星/連載第22回:放送第14話『真珠貝防衛指令』(中)

    連載第22回 放送第14話『真珠貝防衛指令』(中) 人気の佐々木守脚・実相寺昭雄演出の初登板エピソードが、なんとイデ隊員とフジ隊員の銀座デートから始まる、変化球の魅力について。 科学特捜隊の公式スーツを着た2人が華やかな目抜き通りを歩く姿には、はっきりとヌーヴェルヴァーグの影響が窺えます。連想させるのが映画史に残る高名なものではなく、ジャン=リュック・ゴダールでいえば『男の子はみんなパトリックという名前なのね』(57)のような、初期の軽い小品なのがいい。パールに拘るフジ隊員の乙女心が分からないイデ隊員のドンカン振りは、まるでジャン=クロード・ブリアリのようだったりして。ガマクジラの襲来で逃げ惑うのが水着の女の子たちばかりなユーモアを見ても、ジャック・ロジエ『アデュー・フィリピーヌ』(60)のバカンスを思い出すしなあ。影響といっても、個々のカットのルックスがどうというのではありません。「お

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