神戸市長田区で2014年9月、小学1年の女児=当時(6)=が殺害された事件で、殺人や死体遺棄などの罪に問われた君野康弘被告(50)の控訴審判決公判が10日、大阪高裁であった。樋口裕晃裁判長は一審神戸地裁の裁判員裁判の死刑判決を破棄し、無期懲役を言い渡した。 控訴審では被害者1人の事件で死刑適用の是非が主な争点となった。同高裁は同種事件の判例と比較し、一審破棄を判断したとみられる。 被害者1人の事件で、裁判員が死刑とした一審判決は君野被告が4例目。これまで2人が控訴審で無期懲役に減刑され、1人は控訴を取り下げ死刑が確定した。 16年3月の一審判決によると、君野被告は14年9月11日午後3時半ごろ、自宅近くで女児に声を掛け自宅に誘い入れ、ロープで首を絞めるなどして殺害。同月16日ごろまでに、遺体を複数のビニール袋に入れて自宅近くの雑木林などに投棄した。 弁護側は控訴審で「事件に計画性は