この一角の地下1メートルほどの場所に、「2,4,5-T」がコンクリートに固められた状態で埋められています。 「2,4,5-T」の正式名称は「2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸」。 「最も毒性の強い人工物」とも言われる、猛毒のダイオキシンを含む化学物質で、発がん性や胎児への影響などが指摘されています。 日本の山林になぜ「2,4,5-T」が埋まっているのか。 「2,4,5-T」は、アメリカ軍がベトナム戦争中に使用した枯れ葉剤の原料の一つとして知られています。 製造時に高濃度のダイオキシンが不純物として混入していましたが、当初はその毒性が認識されておらず、アメリカ軍は1961年から10年間使用し続け、散布されたベトナムは多くの被害を受けました。 一方、日本では、まだ人体への影響が確認されていなかった1964年、一般の「除草剤」として農薬登録されます。 そして、1968年からは各地の営林署(林野
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