最近、3.3Vのマイコンに5Vの電圧を印加する使い方が目に付きます。 この使い方の何が問題なのか、半導体の立場から考えます。 寄生ダイオードがONする ICというのは、一枚のシリコン基板の上に回路を構成したものです。 シリコンに様々な「不純物」を入れて、n型とp型の半導体を作ります。 この図は、CMOSの場合の断面図です。 "Pin"端子には、出力ドライバに使用されているPチャネルMOSFETのドレインであるp型の半導体がつながっています。 また、電源の"VDD"端子は、n型半導体であるシリコン基板につながっています。 そのため、"Pin"端子と"VDD"端子の間には、寄生ダイオードと呼ばれるダイオードが出来上がります。 もし、"Pin"端子の電圧を"VDD"端子の電圧よりも高くすると、この寄生ダイオード"D1"がONして、"Pin"から"VDD"に電流が流れてしまいます。 このため、どの