喧騒(けんそう)の毎日、外回りの営業中、横断歩道での信号待ち。目の前を颯爽(さっそう)と通り過ぎる1台のバイク――「ああ、バイクは気持ち良さそうだな」。 バイクに手を出すきっかけはさまざまだ。例えば、筆者の場合。田舎ゆえに自転車での行動範囲に限界を感じた高校時代、原付の免許を取得した。 初めてのバイクは、マンションのお隣さんから5000円で譲ってもらったボロボロのスクーター(ホンダ「Dio」)だった。いま思えば、高校生にとっては大金だったが、免許取得費用とバイク代、保険料を含めても3万円も掛からなかった。それでいて、ガソリン1リットルあたり20キロ以上は走る。 何がいいたいのかというと、高校時代の筆者でも免許を取得して、スクーターを手に入れられたほど、バイクに乗るのはお手軽ということだ。ご存じのとおり、普通自動車の運転免許証を持っていれば、50ccの原付を運転できる。あとはバイクを買いさえ