今回取り上げるレンズは、キヤノン「EF70-300mm F4.5-5.6 DO IS USM」というDO初のズームレンズだ。 DOというのは、“Diffractive Optics”の頭文字を取ったもので「回折光学素子」という意味。光は波長によって屈折率が異なり、焦点を結ぶ位置が各波長によってズレてしまう。光は赤の波長ほど曲がりにくく、青の波長ほど曲がりやすいので、単純な凸レンズ(屈折光学素子)では青、緑、赤の順に結像する。これが色収差(色にじみ)の原因だ。 一方、回折光学素子は、ちょうど凸レンズと逆の色収差が発生し、赤、緑、青の順で結像する特性を持っている。そこで、凸レンズと回折光学素子を組み合わせることで色収差を打ち消そう、というのが、キヤノンのDOレンズというわけだ。DOレンズに関しては、キヤノンの「EFレンズスペシャル 第3回」に、その基本原理や開発の苦労が書かれているので、ここで
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く