Linuxを使ったネットワークブートで一般的に使うのはsyslinuxによる2次ローダとそれに続くOS本体のダウンロードだろう。syslinuxを呼び出すまでにはDHCPとtftpという仕組み(総括してPXEと呼んでいるが)を使っているが、これについての工夫は別に紹介するとして、まずはPXEで呼び出されたsyslinuxの設定ファイルの構成に関する工夫についてメモっておく。 ここではsyslinuxの中でもPXEブートに関する設定に絞っている。つまり標準で、/tftpboot/syslinux/pxelinux.cfgディレクトリの下のファイル構成が中心となる。 PXEブートにより各クライアントからの要求に対して、“その”クライアントに対する設定ファイルを用意することで、クライアント毎に違うブート設定を実現できる。クライアントの区別は、クライアントのMACアドレス、もしくはIPアドレスで行