労働価値説 マルクス いっぱいのお運びでありがとうございます。相変わらず古いおしゃべりでございますが、だいたい、昔っから人はお金の話がすきですな。せやから今日は「持参金」っちゅう話を元にしながら、当時のお金の話の話なんかを交えてね。そもそもお金っちゅうもんがどういう物かっちゅうのを、話せたらいいなと思てます。 甲「おう、感心に起きてたなぁ、お前のこっちゃ、まだ寝てるやろうと思て案じながら来たんやが」 この話、最初は長屋暮らしの貧乏な若者、それと親の代からのなじみの奴さんに会うところから始まります。 乙「いや、いつもやったらまだ寝てまんのや。今日はどういう加減か。早うに目が覚めてしもたんで、まあええわい、たまには洒落に早起きしたれと思うて」 甲「洒落に早起きするやつがあるかいな。しかしまあまあ、朝早う起きるというのは、けっこうなこっちゃで、あぁ。昔からな、早起き三両宵寝は五両てなことを言うた