「この本おもしろいよ」と言いたいのだけど「この本はこういう本で、こうはじまって、ここがこうで……」なんて説明するのはまどろっこしい。 おもしろい本のおもしろいポイントに簡単なコメントをつけるくらいがちょうどいいのではないか。 デイリーポータルZ友の会では、それ、やりました。
夏の空を見上げると、雲ってでかいなあと思う。 あまりにもでかすぎて、スケール感がなくなってしまう。具体的にどれくらいの大きさなのか、たとえば東京ドーム何個分なのかといった判断がぜんぜんできない。とにかくでかいんだろうとしか言えなくなってしまう。 よし、雲の大きさを調べてみよう。ちょうど夏休みだ。自由研究として、自由研究の体裁でやってみよう。 本文から、急に小学生の自由研究のポスターみたいに、「研究の動機」から始まります。いましばらくおつきあいください。 (三土たつお) 研究の動機 雲が不思議なのは、その大きさがよく分からないことです。 夏の入道雲を見ているとすごく大きそうだとは思うのですが、まわりに比較できるものがないので、その大きさがまったく想像できないのです。 たとえばこの雲。
写真の撮り方で、「定点写真」ってのがあるでしょう。 それに対抗して(この言い方こどもっぽくていいな)、定物写真っていうのはどうだろうと思った。同じものが同じ位置に映ってるっていう写真だ。 ことばで説明しても始まらないと思うので、どうぞ、ずずいと本編の写真をご覧ください。 (三土たつお)
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