「どうせ無理」 「やるだけ無駄」 「意味ないよ」 こんな気分になったことはあるでしょうか? ちょっと怖い話ですが、人がこう考えるようになるのは、「何をやっても望む結果が得られないのだから、努力するだけ無駄」という信念を学習して身につけてしまうからなんだそうです。 この「学習性無力感」という考えは、アメリカの心理学者マーティン・セリグマンが提唱した心理学理論。 ここでは、「無力感」がどのようにして学習されるのか? 「学習性無力感」から抜け出すためにできることはなにか? ということを、解説していきます。 セリグマンによる「学習性無力感」の実験 セリグマンは、この「学習性無力感」を、ある実験を通して発見しました。 実験内容のザックリとした概要は以下のとおり。 部屋を2つ用意して、イヌを入れ、電気ショックを流す。 ボタンを押すと電気ショックを止められる装置のついた部屋 なにをやっても電気ショックを