かつて全国で盛んに唱えられていた「カジノ特区」構想が、長崎県佐世保市のテーマパークで実現化に向け進行し始めた。これまでは刑法との関係を理由にことごとく却下されてきた構想なのだが、2009年に入って、鳩山邦夫総務相(当時)が実現に向けて前向きな姿勢を示し、機運が高まっているのだ。 6月中に内閣府に提案する 東京都の石原慎太郎知事が「お台場にカジノを」と提唱したのは1999年のことだが、2002年に政府が構造改革特区を募集した時は、宮崎県などから7件もの「カジノ特区」の提案が寄せられた。ところが、いずれの提案も「カジノは刑法が禁じている『賭博』にあたる」として政府が却下。それ以降、運動は下火になっていた。 そんな中、日本郵政の問題で注目を集めた鳩山邦夫氏の発言をきっかけに、再び「特区」への機運が高まっているようなのだ。徳永久志議員(民主)が、09年4月21日の参院内閣委員会で、特区制度について