「きぼう」完成の日の星出飛行士=米中部時間18日、NASA提供 【ジョンソン宇宙センター(米テキサス州)=東山正宜】「こちらヒューストン」のセリフで有名な米航空宇宙局(NASA)の交信管制官。その大役を宇宙飛行士の星出彰彦さん(40)が日本人として初めて務めている。米中部時間27日午後(日本時間28日未明)、最後の山だった船外活動の管制を無事終えた。 国際宇宙ステーション(ISS)に戻った2人の米国人飛行士を、星出飛行士が「すばらしい仕事だった」とねぎらうと、2人が応えた。「アキと一緒に仕事ができて本当に幸せだった。誇りに思うよ。5度の船外活動の支援お疲れ様。ありがとう」 星出飛行士は昨夏、ISSに日本実験棟「きぼう」の主要設備を設置。「きぼう」が完成する今回、地上の交信管制官に志願していた。 ISSの乗組員を言葉だけで動かし、トラブルに対処する。それを支えるのは飛行士としての経験