イーサリアムは環境面の負荷が大きいプルーフ・オブ・ワークに代えて、プルーフ・オブ・ステークにコンセンサスアルゴリズムを変更しようとしています。 しかし、プルーフオブステークの仕組みではロングレンジ攻撃などのさまざまな問題があげられるので、新しいプロトコルを導入し問題対処のための工夫が必要になっています。 イーサリアムでは、純粋なPoSにおいてさまざまなプロトコルの変更を行なった独自のPoSである「Casper」が考案されています。このCasperにおいて重要な働きをしているのがSlasher(スラッシャー)という懲罰的アルゴリズムです。Slasher自体はCasper開発の初期段階で導入されたものですがNothing at Stake問題というPoSにおける重大な問題を解決することができています。 そこで、当記事ではイーサリアムのPoS「Casper」にSlasherが導入されるまでの背景