10メートルぐらいしか離れていないのに、わざわざメールで用件を伝える人がいる。いやいや、相手のところまで行って直接伝えたほうが早いよ、と思う。 いっぽうで、もし相手が1キロも向こうにいたなら、それはメールで連絡したほうがはやい。つまり、その間のどこかに両者が拮抗する場所があるはずだ。 たとえば100メートルだったらどっちが早いんだろう。メールと競争してみました。 (text by 三土たつお) 直接つたえることの復権を 今回やりたいことは、つまりメールとの競争だ。 離れた相手にメールを送り、同じタイミングで全速力で相手のところまで走る。何メートルまでなら走った方がはやいのか、それを明らかにしたい。 その距離は長ければ長いほどいい。インターネットなんていう空っぽの洞窟を通り抜けるよりも、自分の足でつたえることの大切さを感じたい。