新型コロナウイルス感染拡大を防ぐために、多くの企業で自宅待機や在宅勤務などの対策が取られています。通勤ラッシュに巻き込まれずに済むのはよいですが、業種・職種によっては、在宅での勤務が難しい場合もあり、仕事が休みとなった場合、「給与はどうなるか」と考えるのは自然なことではないでしょうか。 会社が従業員に自らの年次有給休暇を使い、事態が収束するまでの一定期間、積極的に休むことを「推奨」している場合があります。こうしたケースでは、休むかどうかの判断は従業員に委ねられているので、出社する必要があれば出勤するし、休んだとしても、有給休暇のため、給与は通常どおりに支払われます。また、年次有給休暇であれば、休む理由は何でも構いません。 「休んでほしい」と要請された場合 一方、会社から「休んでほしい」と要請された場合はどうでしょうか? 「要請」とは、「強く願い求めること」なので、命令ではありません。しかし