裕福な国ほど暴力が少ないわけではない ドイツやスペイン、ノルウェーなど、欧州の多くの国を含む30カ国は、「体罰を学校でも家庭でも全面禁止」しています。これらの国では、「全く禁止していない」国に比べて男性の暴力は69%、女性は42%低い結果となりました。 またアメリカやイギリス、カナダをはじめとする「学校での体罰は禁止されているが家庭では禁じられていない」38カ国では、「全く禁止されていない」国に比べて男性は大差なかったものの、女性は56%も低い結果となりました。 2015年に同じ研究者たちが発表した論文(Structural Determinants of Youth Bullying and Fighting in 79 Countries)には、「国の裕福度と若者の暴力は直接的に関係しており、経済的に豊かでない国も教育費を増やすことにより、若者の暴力が減らせるのではないか」と書かれてい