何度もおこなわれてきた廃止要求 「男装を望むすべての女性は警察署に出頭し、許可を得なければならない。また、その許可は保健官の診断のもとでのみ与えられる」 問題の条例はこう規定している。制定されたのは1800年11月7日(革命暦9年ブリュメール16日)だ。 女性の権利省が2013年1月に「(この条例は)暗黙のうちに廃止されている」と公式発表したのは、その前年1月にアラン・ウペール上院議員が、ズボンを禁止する「法律」の廃止を要求したことがきっかけだった。 ウペールは質問のなかで、自転車に乗る場合と馬に乗る場合を例外とする2つの通達を引用している。しかし、問題となっているのが「法律」ではなくパリ警察による「警察条例」だということなど、不正確な内容も含まれていた。 2010年にもパリ市議会でエコロジスト政党と共産党の要求により、要望が採決され、結果が警察に伝えられた。廃止の要求のための完璧な手続き
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