9月14日、世界新聞・ニュース発行者協会(WAN-IFRA)が報道の自由に寄与したジャーナリストに授与する「自由のための金ペン賞」(2020年)を、コロンビアの調査報道記者ジネス・ベドヤ・リマさんに贈った。 ベドヤさんは報道の自由と性的暴行の犠牲者の正義ために闘ってきたジャーナリストだ。彼女自身が拷問とレイプの犠牲者でもある。 コロンビア(緑色)は南米北西部に位置する(ウィキペディアより)コロンビアの首都ボゴタ(外務省のウェブサイトより)取材中につかまって 2000年、当時26歳のベドヤさんはコロンビアの首都ボゴタの新聞「エル・エスペクタドル」の記者として、コロンビアの内戦を取材していた。官僚と極右民兵組織「コロンビア自衛軍連合(AUC)」がかかわった武器密売事件を追っているところだった。 同年5月25日、市内のラ・モデロ刑務所で「パン焼き屋」という呼称がつく、民兵組織の指導者の一人にイン
財務事務次官による女性記者へのセクシュアルハラスメントが発覚した2018年、わが身を省みたマスコミ関係者は少なくない。テレビ局で働く鈴木京子さん(仮名)もその1人。これまで性被害を受けながらも「見過ごすことが大人のルール」と言い聞かせてきたが、もう黙らないとの意を強くしている。記者ではなく「女」であることを求められる報道現場。メディア業界で働く女性の現実を見つめていく。 2000年代半ばにテレビ局で働き始めてから数年後、鈴木さんは政治部に異動し、当時の主要政党を担当した。 日中はなかなか向けられない話でも酒の席では雑談を交えながら聞き、情報を手にできる。他の記者と同じく、国会議員と飲みに行くことは鈴木さんにとっても取材の一環だった。 相手は9割強が男性。当初は2人きりになることに不安を覚え、他社の記者と一緒に複数人で飲むことが多かったという。 「政治部は、公務先などで複数の記者と議員を囲む
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