シンガポールで、バーチャルリアリティー(仮想現実、VR)のシミュレーションを体験するエリザベス・リーさん(2020年3月10日撮影)。(c)Catherine Lai / AFP 【5月20日 AFP】「うわあ、君のシャツすごく透けてるね。下着もそれとおそろいなの?」と男性が言った。 これはバーチャルリアリティー(仮想現実、VR)のシミュレーションだ。だがヘッドセットを装着しているエリザベス・リー(Elizabeth Lee)さん(23)は、場面が展開するにつれ、ショックを受けて言葉を失った。 このVR技術は、シンガポールでセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)に反撃する女性らを助けることを目的とした「ガール、トーク(Girl, Talk)」プロジェクトの一環だ。 「自分は、もっと相手に対決する反応を示すかと思っていた」とリーさんは認める。「体がとても近くに感じられて…あんな露骨なことを