女性の母親のスケジュール帳(左)と、女性が使っていた就労移行支援事業所の連絡ノート。スケジュール帳のピンクのマークは、女性が被害を思い出して夜泣きをした日を示している=福岡県(画像の一部を加工しています) 知的障害などがある人への性暴力について、刑法に「障害に乗じた犯罪」とする規定を設けるよう求める声があがっている。被害に遭っても理解できなかったり状況を説明できなかったりして、立証に困難を伴うためだ。被害者支援団体の代表らは「加害者とは知識や判断能力に差があることを踏まえた対応が必要だ」と訴える。 【写真】被害者の女性の母親のスケジュール帳。ピンクのマークは、女性が被害を思い出して夜泣きをした日を示す=福岡県(画像の一部を加工しています) 現行刑法は、強制性交罪などの成立には暴行や脅迫があったことを要件としている。だが、知的障害がある被害者は、自身が受けている行為が犯罪にあたるとの認識がな