最終回に向けて物語が加速する「エルピス —希望、あるいは災い—」。前篇に引き続き、エンディング映像の企画を担当するテレビプロデューサー・上出遼平さんと、脚本家・渡辺あやさんにお話を伺います。後篇はメディアが提供する「わかりやすさ」が人々に何をもたらすのかという話からスタート。さらにドラマのエンディング映像の意図についてなど、より深くドラマの視聴体験ができる内容満載でお届けします。(インタビュー【前篇】を読む) みんな「自分とは無関係」だと思いたい ――人々がわかりやすさを求めてしまうのには何か理由があるのでしょうか。「エルピス」の中では松本死刑囚に対してメディアが「ロリコン」だという嘘の犯人像をつくり、被害者のひとりに対して「下着を売っていた」とメディアが報じていた描写がありましたが、それも猟奇的な犯罪を起こすのはロリコンという変質者で、被害に合う人間にはそれ相当の何かがあったほうが、みん