ストーカー規制法による禁止命令が平成29年から大幅に増加し、直近3年間で約8倍に急増していることが22日、分かった。改正法が29年に施行され、違反すると懲役刑を含む罰則がある禁止命令を警告なしに出せるようになり、厳罰化の流れが加速したことが要因とみられる。一方、相談や摘発の件数は減少に転じていることも判明した。警察庁は「厳罰化の流れで抑止力が働いた」とみている。ストーカー規制法は24日で施行から20年を迎える。 【表】ストーカー規制法の対象行為の拡大の経緯 ストーカー規制法は、桶川ストーカー殺人事件(11年)を契機に12年に制定された。ただ、その後も法の規制から外れた形態の事件は後を絶たず、2度にわたり法改正が行われた。 東京都小金井市でアイドル活動をしていた女子大生がファンの男に刃物で襲われた事件(28年)を受けた29年の改正法施行で、会員制交流サイト(SNS)の執拗(しつよう)な書き込