ベルリン動物園で1933年に撮影されたフクロオオカミ/Pictorial Press Ltd/Alamy Stock Photo (CNN) オーストラリアで100年近く前に絶滅した肉食有袋類のフクロオオカミ(通称タスマニアンタイガー)の復活を目指すプロジェクトが始動した。進歩した遺伝学を活用し、古代のDNAを採取し、人工生殖を行ってフクロオオカミをよみがえらせる計画だ。 「何よりもまず、これ以上の絶滅を防いで生物多様性を守る必要がある。だが種が失われるペースに鈍化は見えない」。プロジェクトを率いるメルボルン大学のアンドルー・パスク教授はそう語る。「この技術はそれを是正するチャンスを与えてくれる。重要な種が失われてしまった特殊な状況に適用できる可能性がある」 プロジェクトは新興企業コロッサル・バイオサイエンシズと共同で手がける。同社創業者の1人で米ハーバード大医学校のジョージ・チャーチ氏は