【ワシントン=塩原永久】米アップルと米グーグルは10日、新型コロナウイルス感染者との濃厚接触者を検出する技術で協力すると発表した。無線通信技術を活用し、濃厚接触者のスマートフォンに警告を表示する。感染収束後に外出制限措置が緩和・解除された場合、利用が広がる可能性があり、ライバルが異例の連携に踏み出した。 両社は5月から公衆衛生当局などが提供するアプリをダウンロードできるようにするため、ソフトウエア開発で技術協力する。日本でも展開する方針。 スマホに内蔵された近距離無線通信「ブルートゥース」を使い、一定時間、近くにいたスマホ所有者の情報を記録。感染が確認された人がアプリに陽性情報を登録すると、記録された濃厚接触者にスマホを通じて警告を送る。 感染者や濃厚接触者の情報は匿名で扱われる仕組みだといい、両社は「プライバシーを設計の中心に位置づけた」と説明している。 欧州や米国では、感染拡大が収束し