特殊スカートが装着された特急「ワイドビュー南紀」(キハ85系)=JR東海提供、コンピューターグラフィックス シカの鉄道車両への衝突対策として、JR東海は15日、先頭車両に装着する「特殊スカート」を開発したと発表した。車のバンパーのような形で、シカを軌道外に押しのける。同社は特許を申請中だ。12年5月、紀勢線の特急「ワイドビュー南紀」に初投入する。 【電車のスカートといえば】写真特集 200系車両:東北新幹線から姿消す 2年間かけて研究・開発された特殊スカートは三角形状で、先頭車両の下の連結器部分に装着する。素材には断熱や梱包(こんぽう)に使われるスポンジ状のゴムを採用。 列車とシカの衝突は全国の鉄道事業者の悩みの種。衝突すると車両点検や死骸処理に時間がかかり、定時運行に支障が出てしまう。JR東海はこれまで、線路上への侵入防止柵設置や徐行運転区間設定などで衝突防止を図ってきた。しかし1