2016年10月に刊行された『社会運動のサブカルチャー化』。本書で研究事例として扱われるのは、我々の記憶からやや色を落とし始めた2008年の「北海道洞爺湖G8サミット」での社会運動である。従来の研究では見落とされていた、社会運動に携わる人々の「日常」。それを数多くの人々への聞き取りによって浮かび上がらせてゆく。 今回のインタビューでは本書や、本書のもととなった博士論文『社会運動のサブカルチャー化 ——「2008年G8サミット抗議運動」での経験に焦点を当てて』を執筆するきっかけから、「社会運動サブカルチャー」という耳慣れない概念の正体について、社会学者の富永京子さんにお話を伺った。 「社会運動をやらなければだめ」と他人に言い始めてしまったら、自分は社会学や、社会運動論に対して貢献できなくなる ―― 学部時代は経営を専攻していたと伺っています。経営学という実学の方が面白そうですが、「社会学」に
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