「おみやげの風習は鉄道や軍隊、皇室、博覧会のような近代国家を支えてきた装置と深い関わりがあった」と語る鈴木勇一郎氏 観光に行くと、多くの人が当たり前のように購入する「おみやげ」。これが日本独特のものだということはあまり知られていない。おみやげが日本で独自に発達していった理由を、各地のおみやげの豊富な事例とともに考えるのが『おみやげと鉄道 名物で語る日本近代史』だ。著者の鈴木勇一郎氏に聞いた。 ―海外におみやげはないのですか? 「おみやげの英訳は『スーベニア』とされていますが、両者は似て非なるもの。スーベニアというのは本人のメモリアルのために買ってくるもので、欧米の駅で売られているのはキーホルダーや置物などの非食品が中心です。しかし、日本のおみやげは饅頭とか羊羹ようなお菓子、その土地の名産というような食べ物が多い。それも、自分で食べるのではなく人に配り歩くためのものでしょう」 ―ハワイにはマ
![観光地で「おみやげ」を買うのは日本人だけ? - "本"人襲撃 - 連載コラム|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト]](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8ea8fdfe7e0c062b6448b07cbb178854888e90c4/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fcdn.wpb.shueisha.co.jp%2Fimg%2F2013%2F03%2F6218aeb45783e3052e39ebde767df242_5d3fb2dbcfca03adeff917a51fdc680f.jpg)