ちんこ盗み猫。見た瞬間に反射的にそう呼んでしまった、このちんこを咥えた猫の絵は、1555年ドイツで制作された作者不詳の版画(※1)である。 もちろんこんなものを前々から知っていたわけではなく、別件で西欧中世の泥棒について調べていた時(したがってmedieval thief とかそれに類する単語で色々検索していたさいに)偶然目についたものである。これが風刺画であることはあきらかだが(※2)、その意味するところは一見しただけではわからなかった。そこで本来の調べ物をしばらく脇に置いて、この版画の意味を調べてみることにした。 さて、とりあえず全体を見てみよう。 (オランダ国立美術館、作者不詳、1555) まず、右側にちんこを咥えた巨大な猫がいる。この猫はいまにも門から走り去ろうとしながらも、ふと後ろを振り返っている。猫の後ろには修道女がいて、猫に魚を差し出して気を引こうとしている。彼女はなぜ猫を呼
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