『いまの若者は社会課題に関心が高いので感心します』『なんか社会課題に関心があると言うわりに、自分ごと感がないんだよね』。どちらも日本を代表する大企業の方の発言です。まるで違う反応ですが、実は問題の根っこは同じです。その原因をひとまずは「自分らしさ地獄」と呼んでおくことにします。 学びを通して「何者かになる」時代これまでの記事で「レジャーランド」と呼ばれた大学が変化していること、学びを通して「何者かになる」ためには、かつての大学生たちが「レジャーランド」時代にアルバイトやサークルに打ち込んだように、学びに打ち込む必要があり、保護者にその準備が圧倒的に足りていないことを指摘してきました。 シラバスの厳格化と「生活費はバイトで稼いで」と言う保護者の間で詰む学生が出る講義をサボり、合コンが「リアル」な大学生?マイクロソフトの新入生向けキャンペーンが残念な理由これ以外に、変化している中高教育にも要因