アメリカのサンディア国立研究所は、シリコンベースの約8.5×8.5mmの薄型デバイスによって熱源から発生する赤外線を捉え、直流に変換するデバイスを開発したと発表した。研究成果は『Physical Review Applied』に論文「Power Generation from a Radiative Thermal Source Using a Large-Area Infrared Rectenna」として2018年5月25日に発表されている。 直近の研究目標としては、放射性同位体熱電気転換器(RTG:Radioisotope Thermoelectric Generator)と呼ばれる放射性同位元素を利用した発電装置の代替だ。太陽光発電だけでは電力が十分に賄えない宇宙ミッション用の電源に、船内システムから出る排熱を熱源として利用できるこの赤外線発電システムを利用することを想定している。