企業社長米山維斗(14)自らが開発したゲーム「ケミストリークエスト」を持って。弟の王良くん(左)が持っているのはアプリ版〔PHOTO〕船元康子 取材・文 太田あや(フリーライター) 様々なジャンルで突出した「スーパーキッズ」たちは、思春期を迎え、「神童」と呼べなくなるほど成長した今、自分の才能、そして支える親とどう向き合っているのか。小学生時代に取材したライターが、再び彼らに会いにいった—。 「この子は将来、世界を動かす人物になるかもしれない。えらい子を授かってしまった。初めてそんな風に感じたのは、維斗が4歳の頃でした」 中学2年生になった米山維斗くん(14)の母・ななさん(45)には忘れられない光景がある。4歳の維斗くんが友人とゲームをしようとしたときのこと。遊ぼうにもサイコロがない。すると、維斗くんは紙に展開図を書き、あっという間にサイコロを組み立ててしまったのだ。 「対面の数字の和が