2007年07月04日18:00 カテゴリ書評/画評/品評 書評 - 白夜行 ノワール。 白夜行 東野圭吾 本の虫として少しは知られるようになった私だが、確かに偏りはある。積極的に読むのはフィクションよりノンフィクションの方だし、同じフィクションでも現代が舞台になっているものより未来や過去が舞台になっているものが多い。だから旅の道連れには、ふだん読まない本を積極的に選ぶようにしている。本書も、キオスクで買ったものだ。 最高の旅の道連れであった。文句があるとしたら、860ページもあるので左手だけで読めないことぐらいだ(私が文庫を読む時には、たいてい片手だけでページをたぐる)。 本書「白夜行」は、私がはじめて読んだ東野圭吾作品。驚くべき事に、これが最初の一冊なのだ。「容疑者Xの献身」の評判を聞いていたので、いつか読んでみたいとは思っていたのだが、「これだけ売れている作家なら、いつでも読めるだろ