ハラレ(CNN) ムガベ大統領による長期独裁政権が続くアフリカ南部、ジンバブエの高裁判事は5日までにグレース大統領夫人が政治的権力を悪用し、自らの農場を強制没収したとして提訴したと述べた。 ただ、他の判事が審理への参加を拒否しており、裁判が成立するのかは不明。ムタサ土地・再定住相は判事には別の農地が与えられているとし、提訴に反対の考えを示した。 判事が訴訟の対象としたのは夫人が保持する企業。問題の農場は2002年12月、ムガベ大統領が白人農場主から没収したもので、判事に割り当てられたとしている。首都ハラレから北西へ約100キロ離れ、ムガベ夫妻の別宅からも近いという。 白人農園の強制取り上げは国際社会の批判を浴び、農業知識のない黒人に与えられるなどしてジンバブエ経済の崩壊や食糧生産の激減につながった。大統領は農園没収は国民の利益を考えた措置と反論している。 判事は訴訟で、農園の取り上