感染症を媒介する蚊に悩まされ続けてきた東京都立松沢病院(世田谷区)が、QC(業務改善、効率化などの取り組み)サークル「モ好キート隊」を発足させ、蚊の発生の抑制に取り組んでいる。同病院の敷地内、周辺は自然が豊かで、建物内にまで入って来る蚊に一年中悩まされていたが、ハーブや銅イオンを利用するなどして、発生を抑えることに成功した。昨年は院内22か所の雨水升でボウフラが確認されていたが、4か所にまで減ったという。2月2日、東京都庁で開かれた発表会「改善提案2009〜医療現場での取り組み〜」(東京都病院経営本部と東京都保健医療公社の共催)で、同サークルが成果や課題などを報告した。 同病院の敷地は約6万坪。雑草が多い、池がある、至る所に水たまりができやすいなど、蚊が発生しやすい条件がそろっている。病院の建物内では、煙の出る蚊取り線香などを使うこともできないため、患者も医療スタッフも悩まされていたとい