実際のところ、かなり多くのビジネスマンが机の上の整理について頭を悩ませているのではないかと思います。「整理術」のたぐいの書籍が次から次へと登場するのはその証拠。しかし率直にいって、それらはほとんどがおもしろくありません。なぜなら、たいていが真面目に整理術を説いているから。 その点、『気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ』(リズ・ダベンポート著、平石律子訳)は異質かもしれません。なぜなら、強い口調で説いていても、それはどこかコミカルだから。例えば、以下のような感じです。 「覚えてはいないが、どこかにメモしてある」というやり方から抜け出さなければ、ストレスはたまるばかりだ。(15ページ) 仕事を中断させる事柄のうち、本当に対応する価値のあるものはわずか十五パーセントしかない。(19ページ) わたしたちは放っておくと、ファイルや引き出しや本棚の中身を一切捨てようとしない。(22ページ)
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