ストーリーを作り出す能力というものがいま必要だと思う。正確に言えば、「未来の」ストーリー創作力だ。 高度成長期と、その残りの勢いがあった時代というのは、日本全体の進んでいく方向が結構明確で、そういう「大きなストーリー」にうまく乗っかることが個人として重要だったと思う。また、バブル景気のときも、土地転がしなんかの当時の「バブルのストーリー」に乗っかることが、個人として成功するために重要だったと思う。また、学校や企業においても、その所属する団体がもってる大きな方向性の「ストーリー」に自分がうまく同調して乗っかれば良かったと思う。 ここで言うストーリーとは、現在はこれこれであって、将来はこのようになりたいので、このようにして進んでいく、という筋書きを指している。 社会全体とか、大きな所属団体が、特定の方向性を持って進んでいるようなときは、そこに所属する個人は、その方向性に乗ることで地位を上げてい