「ご苦労様です」は目上から目下への言葉、「お疲れ様です」は目下から目上への言葉。これはビジネスシーンでよく指摘される敬語マナーだが、実はこう言われだしたのはごく最近のことらしい。専門学者が証拠をもとに解説し、大きな反響を呼んでいる。 言語学者で国語辞典の編集委員でもある飯間浩明氏が、1960年代の資料をもとに行った解説は驚くべきものだった。 1960年刊行の『新しい模範手紙文』によると、「ご苦労様に存じます」「了解いたしました」は目上の人に使う言葉として問題なく、むしろ今では目上の人に使うべきとされている「お疲れさまでした」の記述がない。それらのビジネス敬語の概念は、ごく最近に生まれてきたことが窺える。 この指摘に対し、ネット上では共感や驚きなど様々な声が上がった。 なお、念のために確認してみると、「ご苦労様です」を目上の人に使ってはいけないとしているマナー解説は非常に多い。 仕事の問題を
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