日本に住む富裕層が海外で保有している有価証券や不動産などの資産は少なくとも3兆1000億円余りに上ることが国税庁のまとめで分かりました。 国税庁がこの制度に基づいて、去年の年末時点での資産を申告した8184人についてまとめたところ、資産の総額は3兆1150億円で、前の年よりも6000億円増え、1人当たりの平均は3億8000万円となりました。 これを種類別にみると、株式などの有価証券が1兆6845億円と全体の54%を占め、次いで預貯金の5401億円、建物の2841億円となっています。 海外資産の総額が大幅に増えたのは、申告した人が前の年よりも2600人以上多かったためで、国税庁によりますと、富裕層への申告制度の周知が進んだことが要因と考えられるということです。