7月末に米国で開催されたセキュリティカンファレンス「Black Hat USA 2017」では、自作のセキュリティ関連ツールや製品を紹介する「Arsenal(アーセナル)」という展示スペースが用意されていた。 このArsenalは、ツール開発者自らがブースに立ち、技術解説や質疑応答が自由にできる場だ。来場者から人気の高いコーナーであり、開発者にとっても直接ユーザーからの反応を受け取って、今後の開発に活かすヒントが得られる。その応募数は年々増加しており、今年は昨年よりも10以上多い、90超のツールが一同に介することとなった。 今年、そのArsenalに応募し、発表枠を獲得した日本人がいた。NTTセキュリティ・ジャパンの羽田大樹氏だ。Black Hatの会場で、羽田氏が開発したツールの詳細や開発背景などを聞いた。