「休む=悪」 日本企業には多かれ少なかれ、総じてこのような風潮が蔓延している。2014年の年休取得割合が47.6%(常用雇用30人以上、厚生労働省調べ)と、100%近い国もある欧州や70%台のアメリカなどと比べて、以前として低水準な日本だが、それが報われていないことは、10月31日配信の「『休めない』日本人の生産性が著しく低い理由」で指摘し、多方面から反響を得た。■ 政府や会社が休暇を推奨しても現場では… 【詳細画像または表】 日本では政府や会社が従業員に休暇を推奨するようになってきたものの、いくら「有給休暇を取りなさい」と叫んでも、現場はそうはいかない場合がほとんど。むしろ、組織による仕事量のマネジメントもなく、有休取得目標値達成のためだけに有給休暇を「強制」される職場も多いようである。結果的にほかの日が残業になる、自宅に仕事を持ち込まざるをえないなど、本来の有給休暇の目的から外れた