「実力次第、誰にでも門戸が開かれているな、と感じました」 アメリカの独立リーグ、USLのリッチモンド・キッカーズ(本拠地リッチモンドはバージニア州の州都で人口20万人)に所属する廣山望は、アメリカという国の寛容さについて語った。「例えば、アメリカでは誰でも150ドルを払えばトライアウトを受けられるんです。だからスニーカーで来る人と去年までプロだった選手がプレイするわけですが、チャンスが平等に与えられ、色眼鏡では見られない。実力があればスカウトされるし、300人くらいが参加してひとつのビジネスになっているんです。まさにアメリカ社会の縮図ですよね」 廣山は1996年にジェフ市原(現在のジェフ千葉)に入団するや、1年目からレギュラーに定着した。97年のワールドユース、98年のアジア大会で日の丸を背負い、当時はジェフの看板選手だった。2001年にパラグアイのセロ・ポルテーニョに移籍し、リベルタドー