不純物半導体にはP型半導体とN型半導体があることを説明しました。 次のステップはこのP型半導体とN型半導体をくっつけるとどうなるか?です。 ここで重要になる考え方が、キャリアの拡散です。 拡散はイメージしやすい現象の1つです。例えば、仕切りのある2つの容器に色のついた水(赤と青)をそれぞれ入れ、仕切りはずすとどうなるかを考えます。赤色の水が入っていた方には青の水が広がってきますし、青の水の方には赤の水が広がってきます。このように粒子などが濃度の濃い方から薄い方に広がる現象が拡散です。ちなみに、さきほどの赤と青の水は拡散によって、いずれはすべての場所が紫色になります。 さて、話を戻します。 P型半導体とN型半導体をくっつけた場合、赤・青の水と同じように、電子・正孔のキャリアが濃度の薄い方に拡散します。ただ、水の時と違う現象があります。 正孔は電子のない場所のことなので、電子と正孔が出会ってく