1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日:2008/11/19(水) 20:00:16.82 ID:l79ox2250 電話が鳴ったのは、ちょうど晩御飯をつくっていたときだった。 僕はひき肉を北京鍋でいため、水を加えて中華スープと塩、砂糖、醤油で味をつけた麻婆豆腐を作るつもりだった。 携帯電話が光って音を鳴らしたとき、僕は片栗粉を探している最中で、最初は無視しようとした。 しかし結局、10回目のコールで電話に出た。もしかしたら、仕事の電話かもしれない。 出木杉「もしもし」 剛田「おう、俺だ」 受話器の向こうの声の主は、僕が良く知っている人物だった。 剛田「俺だよ、ジャイアン。剛田武だ」 僕は、昔懐かしい旧友の声にはっとした。 ジャイアン。 僕の、小学校時代の友達だった。