奥山の大木、里に降りて神となるー。 7年に一度、遥か昔からこの諏訪の地で寅と申の年に執り行われる神事「式年造営御柱大祭」。宝殿の造り替え、そして御柱を選び、山から曳き、境内に建てる一連の神事は通称「御柱祭」と呼ばれ、諏訪大社(すわたいしゃ)の中でも最大にして最も重要な神事とされています。1200年以上も連綿と受け継がれ、諏訪6市町村の氏子たちが奉仕する御柱祭は、諏訪の誇り高き伝統文化でもあります。 人々の生活と密着してきた諏訪湖や、壮大な八ヶ岳、多様な植物などの息づく霧ヶ峰高原など、諏訪エリアは豊かな自然に囲まれた土地。諏訪湖を囲むように鎮座する諏訪大社の信仰も、冬の諏訪湖で起こる御神渡をはじめ、この豊かな自然と結びつきながら土地に根付いてきました。