『机に向かってすぐに集中する技術』(森健次朗著、フォレスト出版)の著者は、ミズノ株式会社社員時代に、シドニーオリンピックで12個の世界新記録を生んで注目を浴びた、「サメ肌水着」の開発者。そして独立後の現在は、「集中力プロデューサー」として活動中だといいます。 あまり聞きなじみのない職種ですが、10年間のべ15万人の人々に対し、「どうすれば集中力を高められるのか?」を指導してきたのだそうです。本書ではそのような実績を軸に、集中力を自由自在に引き出すためのメソッドを紹介しているわけです。 人は机に向かっても、"本来自分が持っている集中力"を発揮できないもの。そこで多くの人が「やる気」や「モチベーション」を高めるようとするわけですが、それはうまい方法ではないと著者は断言します。なぜなら、心を鍛えるために必要なストイックさを身につけるには時間がかかるから。 集中のコツは、心の強さに頼るのではなく、