今秋の大阪市長選を前に知事を辞職し、ダブル選に持ち込む方針を打ち出している橋下徹知事。5月の市議会で自らが率いる地域政党「大阪維新の会」の4つの議案が全て否決され、「市長選に橋下氏を擁立する方法でしか事態は打開できない」との声が高まるなかで29日、後援会が大阪市内のホテルで政治資金パーティーを開いた。橋下知事は「今の日本の政治に必要なのは独裁」と訴え、気勢をあげたが、肝心の市長選立候補については言葉を濁した。 約1500人を集めたこの日のパーティー。橋下知事が参加を要請した読売テレビの元解説委員長、辛坊治郎氏、前横浜市長の中田宏氏は姿を見せなかったが、演台に立った橋下知事は「ダブル選挙は、大阪市政、府政はじまって以来の一大選挙日程になる。今回はダブル、トリプルスコアで勝たせてください」とボルテージを上げた。ただ、どちらの選挙に立候補するかについては慎重な口ぶりに終始した。 それでも維新幹部