元新聞記者で、アフロヘアがトレードマークの稲垣えみ子さん。朝日新聞社を2016年に早期退社した後、50歳を過ぎて始めたのはピアノでした。「ずっとやりたくても、できなかったこと」として人生後半戦に始めたピアノは、いまを楽しむことの幸せを教えてくれたと言います。その稲垣さん、練習の頻度について「あくまで趣味だし、週2程度でいいだろう」と考えていましたが、先生からはまさかの反応が戻ってきたそうで――。 何しろ子供の頃は、とにかくメンドクサイ練習などしたくなかった。ゆえに、母に「練習しなさい!」と怒られる。渋々やる。でも嫌だからすぐしなくなる……要するに、練習とは「嫌々する」か「しない」かの2択であって、「どのくらい」などという高度な設問は我がピアノ辞書には存在すらしなかったのである。 そう思うと、まあ私もそこそこ成長したのかもしれない。 それはさておき、先生のお答えである。 「あ、練習はできれば