きっかけはクラウドファンディング ハチミツ二郎がサラリーマンになってみようかと思ったのは、昨年末のことだった。 二〇一九年九月、コンビニエンスストアから “成人向け雑誌” がなくなったことを憂いて、『エロ本』(東京キララ社)制作プロジェクトを立ち上げた。製作資金はクラウドファンディングで募った。最も高額である二十万円支援のリターンは、雑誌の中で二郎と対談する権利だった。 二郎は対談の中で、自分たちでリターンの権利を作っておきながら、本当に応募してくる人間がいるとは思っていなかったと明かしている。 〈「おい、入れた奴いるぞ」って。万歳と同時に「本気で入れてんのかよ」みたいな〉